赤穂市
(2000年4月訪問、14年4月再訪)

木虎谷古墳群
総数19基、2号が石棚を有する

(2014年)

1号
 横穴式石室、石室長7m、玄室幅1.7,高1.9m(現状)
 位置:34°49′58″N 134°23′33″E (日本測地系)
    34.83600087 134.38979263(世界測地系)
_1:丘陵裾辺りに立地
_2:背の高い墳丘が良好に残る
_3:開口部正面、石室前部はかなり破壊
_4:石室後部は良好、側壁はやや持ち送り
_5: 〃縦位置
_6:奥壁は縦長の巨石を2枚据え上に平石を重ねる
  奥壁上部が狭まるのにあわせて側壁も持ち送りしている
  この古墳群でよく見かける特徴
_7:奥から外、無袖かな
_8: 〃縦位置

2号
 円墳
 横穴式石室、全長9.5m,玄室長5.2,幅2.2,高2.4m
 石棚
 位置:34°49′55″N 134°23′37″E (日本測地系)
    34.83516764 134.39090368(世界測地系)
_1:古墳群の盟主墳、でも1号じゃなく2号
  この古墳群の番号付けはバラバラで分かりにくい
_2:巨大な玄室が良好に残る
_3: 〃縦位置
_4:分厚い石棚
_5:石棚下の奥壁は左右に2枚
_6:石棚上は上下に2枚
_7:奥から外、両袖式
  玄門部はまるで額縁のよう
_8: 〃縦位置
_9:墳丘背後から
  右後方の民家辺りに11号があるかあったはず

3号
 横穴式石室
 位置:34°50′00″N 134°23′33″E (日本測地系)
    34.83655637 134.38979261(世界測地系)
_1:1号北側、丘陵裾に立地
_2:大きな墳丘が残る、墳頂に石室が見えている
_3:石室最後部だけ残る、前部基部は埋まっているかな
_4:奥壁は巨石上下2段
  やはり側壁上部がせり出し幅合わせ
_5:墳丘背後から

(おまけ)
3号奥に石棺材があるの言うので探してみたが見つからず
_1:いかにも人工的に並べられた石材
  でも石室の匂いはせず
_2:こちらも同様、奥壁らしきものも見えているけどね

4号
 箱式石棺

_1:一部露出した箱式石棺
  奥に見えているのが16号?
_2:天井や側壁は薄い板石
_3:内部は殆ど埋没
_4:天井石は初めから半分くらいに割られているのかな

16号
_1:細長い石室それとも箱式石棺?

5号
_1:低い墳丘が残る
_2:石室破壊か、浅く窪んで石材散乱

6号
_1:石室後部だけ残存
_2:側壁も僅かに残存

7号
_1:斜面に立地、背後から見た墳丘
_2:現墳丘の上部辺りにに開口
_3:開口部、前上部破壊埋没
_4:石室後部は良好に残る
  側壁はやや持ち送り
_5:奥壁は鏡石を据え上に平石を重ねて安定させている
  最奥の天井石が一段下がる
_6:奥から外、無袖かな
 埋もれている巨石は天井石でしょうか
_7: 〃縦位置

8号
 位置:34°50′02″N 134°23′37″E (日本測地系)
    34.83711189 134.39090362(世界測地系)
_1:斜面に良好に残る墳丘
_2:現墳丘上部に開口
  石室前部は破壊されているようだ
_3:玄門上部に巨石のまぐさ石
  袖石が突き出ている
_4:良好に残る玄室、側壁は僅かに持ち送り
_5: 〃縦位置
_6:下部に大きさの異なる巨石を左右に並べ
  上部に巨石というちょっと変わった配置
_7:奥から外、左片袖式
  右の側壁はやや孕んできているかも
_8: 〃縦位置

9号
_1:斜面に形のいい墳丘が残る
_2:石室正面、天井石が転落
_3:開口部、前部は埋没
_4:開口部から見た内部
  側壁天井石が傾いている
_5:玄室内部は意外と良好
  天井石にヒビ、右側壁もややせり出す
_6:奥壁は基部に巨石その上は左右に2枚と
  8号とは逆のパターン
_7:奥から外、全体がやや右に傾いているかも
  天井石も傾いているようだ
_8: 〃縦位置

10号
_1:高い墳丘が残っているけど
_2:正面から見ると大きく開口
_3:石室上部の封土は僅か、元の墳丘はかなり高かったんだろうな
_4:玄室良好、側壁は殆ど持ち送りがない
_5:側壁石材は小型
_6:奥壁は巨石上下2段+上に詰石
_7:奥から外、無袖でしょうか
_8: 〃縦位置

12号
_1:これも割と墳丘が残る、石室前部かなり破壊
_2:大きな開口部、上部は僅かに土に覆われるだけ
_3:石室は良好、右側壁は持ち送りでなく
  若干倒れかかっているのかも
_4:奥壁は下に縦長巨石2枚並べ上に1枚
_5:奥から外、右側はやや孕んでいるのかも
_6: 〃縦位置

13号
_1:小型の細長い石室露出
  天井石1枚傾いて残存
_2:石室横から

14号
_1:僅かな高まりが残る墳丘
_2:石室最後部が何とか残存、手前に天井石
_3:奥壁は小型ながら鏡石2段+平石3枚
  左側壁最奥が幅を狭めている
_4:最後部天井石は分厚い板石状

15号
_1:僅かな高まりに天井石露出
_2:天井石がずれて開口
_3:天井石に加工の跡が見える
_4:石室内部、やや埋まりながらも割と残る
_5:奥壁、右の詰石がなければすっきりしているんだが

17号
_1:斜面下方から見ると僅かな高まりに石材散乱
_2:背後から見るとはっきりした墳丘と石室が分かる
_3:天井石がずらされて開口
  大人だと入れない程の小型石室
_4:奥壁は平石積み
_5:奥から外、左片袖式
  羨道もあって小型ながら本格的な造り
_6:袖石も四角く加工されているようだ

18号
_1:多分手前まで石室が伸びている
_2:最後部だけ何とか残存
_3:どうせ一部残存なら奥壁辺りが残るのが一番嬉しい
_4:小型ながら三角形の鏡石

19号
_1:石材散乱状態
_2:細長い石室の最後部残存
_3:平石を重ねた奥壁
_4:石室上から

20号(仮)
_1:僅かな高まりに天井石露出
_2:こちらが正面側、前部埋没
_3:こちらが背後側
_4:開口部に四角い石の上部が見えている
_5:_2の開口部から内部、奥壁かな
  1,2枚目の撮影方向があやふや
  奥壁ではなくて羨道閉塞石かもしれない

21号(仮)
_1:尾根筋上から見た墳丘
_2:横から見ると墳丘ははっきりしている
  僅かに石材散乱

(2000年)

1号
 位置:2号すぐ西側
_1:石室開口部
_2:玄室、奥壁の積み方は2号に似ている
_3:無袖式

2号
_1:石室開口部、羨道はかなり破壊
_2:持ち送りのある玄室
  分厚い石棚がある(厚さ45cm)
_3:両袖式



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